1993年から東京新聞で連載の続くコラム「サッカーの話をしよう」をアーカイブ化!

No.841 チームで取った得点

 「私が得点した形になったのですが、本当にチームのみんなで取ったゴールです...」
 ドイツで行われているFIFA女子ワールドカップの準々決勝、3連覇を目指す開催国ドイツを延長戦で下すゴールを決めた女子日本代表(なでしこジャパン)のFW丸山桂里奈(千葉)。試合直後の言葉だ。
 サッカーはあくまでもチーム競技。どんな超人的な選手でも、ひとりでは試合に勝つどころか試合さえできない。チームがなければ「サッカー選手」は存在すらできないのだ。
 当然、試合結果だけでなく得点も失点もチーム全体のものだ。ピッチ上でプレーした選手だけでなく、試合の準備をし、勝つために力を合わせてきた「チーム」という人間の集合体のものだ。
 ところが「得点王」といった個人を表彰する慣習があるせいか、得点は個人のものと考えている人が少な...

著者プロフィール

大住良之(おおすみ・よしゆき)
大住良之(おおすみ・よしゆき)
サッカージャーナリスト

1951年神奈川県横須賀市生まれ、『サッカー・マガジン』編集部勤務(1973~1982)を経て1988年からフリーランスのサッカージャーナリストとして活動。日本のサッカーの発展をテーマとし、日本代表、Jリーグの取材を中心に活動。そのほか、1974年西ドイツ大会以来8回のFIFAワールドカップをはじめ、数多くの国際大会も取材し、『東京新聞』の連載コラム「サッカーの話をしよう」を中心に、雑誌、インターネットなどを舞台に執筆活動をしている。
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